そごうソフトウェア研究所

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Mule ESB 3.7のエラーハンドリング

Muleではフローの実行中にエラーが発生したときのエラーハンドリングの仕組みを持っています。

いくつかの例外のタイプが用意されています。これらの例外ハンドリングの定義を含んだ親Flowを実行中に発生した例外が対象です。

この中で実案件では、Choice exceptionの理解は必須でかなと思います。 発生したエラーの内容に合わせて、実装するハンドリングを切り替えます。 実際のエラーハンドリングはCatch exception strategyや、Rollback exception strategyで書いていく。

構造を単純に書くとこんな感じ。

<flow>
    <リクエストの受取/>
    <メッセージ変換など/>
    <連携先の呼び出し/>
    <応答メッセージの編集/>
    <choice-exception-strategy>
        <例外Xが起こったときのハンドリング/>
        <例外Yが起こったときのハンドリング/>
    </choice-exception-strategy>
</flow>

実際のサンプルです。

Mule エラーハンドリング・サンプル

例えば、上の定義だと、データベースの接続ができなかった場合は次のエラーが発生しますが、その時、「500 Internal Server Error」をクライアントに返します。

org.mule.module.db.internal.domain.connection.ConnectionCreationException: java.sql.SQLException: Cannot get connection for URL

Select文のWhere句に使用する値をQuery Parameterから取得しています。そこに不正な文字列が使用された場合などにjava.sql.SQLSyntaxErrorExceptionが発生しますが、「400 Bad Request」をクライアントに返します。

これでよく分からないエラーメッセージが返ってくるよりも ぐっと、使い易いWebサービスになりました。

参照情報

マニュアル

Error Handling - Current Mule Documentation

公式サンプル

anypoint-examples/implementing-a-choice-exception-strategy at 3.7 · mulesoft/anypoint-examples · GitHub